Vintage 2020
2020年は良いヴィンテージで、傑出したワインも出来ました。
和やかな冬によって、ブドウの木の生育周期が早まりました。春の雨もこの早熟傾向を加速させ、同時に地下水を補うことになります。
開花時期の晴天が良い着果をもたらしますが、その後の雨によってカビの問題が起こりました。ベト病については、オーガニックの生産者は対応に苦戦を強いられます。
全体的に見れば、2020年の収量は、2019と比べ10%程度少なく、25%も著しく激減している所も見受けられます。
保水力のある粘土質土壌のメドック北部と特にポムロールでは、暑さに対応ができ、また早熟なメルローが多い地域(例えばサン・テミリオンと特にポムロール)では、早い収穫により、暑さと乾燥の被害を免れました。一方、粘土質でないアペラシオン、砂や砂利質土壌の地域は被害を受けています。
Bordeaux